2015年9月16日水曜日

俥宿 天十平 ~萩市~

平成27年7月5日、萩城下町など萩市内の5箇所を含む全国8県23施設が、明治日本の産業革命遺産として正式に登録されました。


その一つである「萩城下町」の一角にまさに隣接する閑静な住宅街に、俥宿天十平(くるまやど てんじゅっぺい)という風変わりな名前の喫茶&ギャラリーがあると知り、このたび訪ねてきました。

周囲は生け垣に囲まれ外から内側は見えませんが、威厳ある古い門構えからかなりの古民家と思われます。
 
門をくぐって繁る庭木の間を抜けると縁側が左右に広がり、縁側の奥に座敷がほの暗く見通せます。
縁側の下には大きな踏み石があり、先客らしき女性の履き物2足が置かれていました。



 私は、座敷で出迎えて下さった妙齢の店主・中原万里さんに来訪の経緯を簡単に説明したのち、縁側右方にある喫茶室に案内されました。

 (中原万里さんとは初対面ですが、中原さんは、毎日午前5時から放送されるNHKまい朝ラジオでの萩のリポーターとして活躍中の方で、小生にとっては声馴染みです。)

喫茶室は、古い椅子とテーブル3卓が置かれた大正時代に増築されたという7~8畳の洋間です。 
 そして、部屋の隅にはこれまた歴史を感じさせるダイアトーンの大きな木製スピーカーが置かれて音楽が静かに流れ、窓の外に見える沢山の庭木と相俟って、まさに100年くらい昔にタイムスリップした感じでした。              





 


私は、手作りスコーンと夏ミカンジュースのセット(600円)を注文し、店主、中原さんに少しお話を聞くことができました。
 それによると、ここは元々萩藩関係者の旧宅で江戸時代に建てられたものらしく、ここ喫茶室は大正時代増築されたものだとか。

 「俥宿天十平」は、約20年前に別の古民家でオープンしたものらしいですが、そこが入居1年後に文化財に認定されたことから、やむを得ず平成8年に現在の古民家でリニューアルオープンされたものだとか。

 というわけで、私はスコーンとジュースを美味しく戴き、奈良県からの先客お二人と共に店主のお話を聴き、俗世間の憂さをしばし忘れるひとときを過ごしました。

 苔むした庭園を望む座敷に戻れば、そこは陶器やガラス等の装飾小物が数多く並ぶ優雅なギャラリー・・・
 こうした趣味に無教養な小生には説明ができませんが、その道にお詳しい方にはとても魅力的なギャラリーだと思います。是非一度お立ち寄りください。








店名の「天十平」という名前ですが、ネットの紹介文によりますと、天は空、十は卍で交わるということ、平は地、即ち天と地が融合するという意味らしいです。

 なお、「天十平」の東方約200mの中央公園前では、中原万里さんの旦那さんが萩観光人力車の車夫として待機されています。ちょうど待機中だったので、少し、萩城下町の見どころなどを聞くことができました。




さすが人力車の車夫さんらしく、とっても健康で優しそうな方でした。

この人力車に乗って城下町を散策すれば、萩旅行もきっとロマン溢れる想いで深いものになると思いますよ。





俥宿 天十平
萩市南古萩町33-5
電話:0838-26-6474
営業:10:00〜18:00(季節により変動)
定休日:水曜

会員紹介:(有)須佐自動車整備工場
(萩市大字須佐422- 1  08387- 6- 2121)

レンタカーのご要望は、山口県レンタカー協会加盟店へ

     http://www.yama-rentcar-kyokai.jp/ 

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